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本日、JIDPOが主催する
「新しい産学連携によるデザイン人材育成を探る」 に参加するべく、お台場にある東京国際交流館へ行ってきた。友達が仕事でこのシンポジウムに行くと聞いて自分も行ってみることにしたのだ。 このシンポジウムの内容を軽くまとめると ・高度デザイン人材育成を目指す「実務系大学院」のあり方について このシンポジウムで講演してくださったのは千葉大学、九州大学に加えて、海外のプラット・インスティチュート、イリノイ工科大学、デルフト工科大学、ツォルフェライン・スクールの大学院で、最初に20分ずつ各校のカリキュラム、特色、教育理念などのプレゼンテーションが行われた。まずカリキュラムの中で大きく目立って日本と違うところは、海外の大学院には「リーダーシップの重要性、経済におけるデザインのあり方、MBA,コミュニケーションの重要性」などが挙げられる。 やはりデザイナーという職業は企業の中にいても会議などでは発言やコミュニケーションそのものがあまり取れていないらしい。その原因には、経営担当者やエンジニアとの会話の中の基本的な専門用語が理解できていないことだそうだ。他者とのコミュニケーションにとって、そういった「最低限の知識」を身につけることの重要性がどの大学院にもみられた。 また、異分野との接触によって生み出されるクリエイティビティの重要性についても同様だ。建築、機械、電子、ファッション、グラフィック、インテリアなどの様々な能力に特化した人達とグループワークやプロジェクトをすることによって、知識や経験として大きく得るものがあるのだそうだ。 また、大学院でそのような教育を受けた卒業生が、企業という土壌の中でどのように役に立つのか。そもそも受け入れる側の体制ができているのか。そういったことも論点とされた。その中でこんな話があった。韓国では、デザインを教える学校を前触れもなく作った結果、一期生は企業の中でうまく活躍し、逆にビジネスをリードする存在にまでなったそうである。それほど韓国の社会の中でのデザインにおけるニーズがあったからなのか、または全く新しいビジネスポイントとしてうまく歯車が回ったのかはわからない。ここはチェックしておかないとな。 自分の通う学科は実はまだ新しくて、自分が一期生なのだが、学科のカリキュラムとしては今日紹介された大学院のカリキュラムと類似するものが多々あった。ただ、カリキュラムに組み込まれているのと実際の現場は違う。千葉大の教授の話によると、機械と電子を組み合わせた電子機械学科なるものを作ったところ、どっちつかずの学生が出てきてしまったそうだ。グローバルなプロフェッショナルを育てるのか、プロフェッショナルでグローバルな人材を育てるのかによってだいぶ差が出るようだ。今後の自分の課題がたくさんでてきた。 他にもたくさんメモったけどブログに書くのはここまでにしよう。明日もシンポジウムの続きがあるので、また明日今日のことも含めて自分なりにまとめてみよう。 JIDPO デザイン 大学
by EP_dsk
| 2006-02-09 23:06
| Design/Technology
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